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【北海道こぼれ話】記者席から見えた花火に誓った“的中の大輪”

スポニチ
  • 2023年08月01日(火) 20時36分
 【北海道こぼれ話】札幌から戻り、函館滞在は2週目を迎えた。今年の開催が終了した函館競馬場は通称・裏函と呼ばれ、多くの馬が滞在して調整している。ただ、ジョッキーの大半はレースが行われる札幌に滞在。裏函には数人しかいないが、デビュー18年目の北村友一(36)は週中、函館滞在で調教にまたがり週末に札幌へ移動してレースに騎乗している。

 鞍上は「北海道の開催期間で通して、こっちに滞在するのは10数年ぶりになりますね」。午前中の調教は毎日、約10頭に騎乗。午後からは競馬場のコースを2周、約4キロのランニングで汗を流す。「馬場を走ってトレーニングしたり、リハビリも近くでしてもらってしっかりケアできています。栗東ではなかなかこれだけの環境はつくれない。そのために函館に残っていますし、ジョッキーとしての生活は充実していますよ」

 ストイックに競馬と向き合う姿勢には刺激を受けた。立場は違うが、記者としてもっと予想への時間を費やし競馬を知らなければいけないと思った。先週の2重賞は本命にしたクイーンSコスタボニータ、アイビスサマーダッシュのロードベイリーフがともに3着。それぞれ2着馬、1着馬に印を回すことができず、予想は完敗だった。

 今日の原稿が終わっても競馬場の記者席に残り、週末のレース予想に没頭。すると外からドンと大きな音が響いた。函館港まつりの花火だった。徐々に煙で見えずらくなったのは残念だが、夏のいい思い出になった。たまには残業するのも悪くない。北海道出張もあと1週間。日曜には“的中”の花火を打ち上げて帰阪したい。(寺下 厚司)

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