真夏のマイル王決定戦「第44回
サンタアニタトロフィー」が2日、
大井競馬場で行われた。2番人気の
シュアゲイトが逃げ切り優勝した。同馬、坂井師、達城騎手ともに記念すべき重賞初制覇となった。
96年4月のデビューから27年。達城にとってやっとつかんだ初タイトルは圧勝ゴールだった。スタートダッシュを決めると迷いなくハナへ。「51・5キロのハンデだったし、ハイペースで逃げても最後も止まらないと思っていた」と振り返ったように1F11秒台後半~12秒台前半のよどみのないペースで逃げていった。さらに3~4コーナーでペースアップ。これが重量を背負った後続にはきつかった。直線を向いたところでつくった3馬身差はセーフティーリードとなり、最後は4馬身突き放していた。
「3、4コーナーでも手応えは絶好。これなら1着になると早々に感じた。これで9連勝。まだまだ連勝を伸ばしたい」と達城は表情を緩めた。「今後は休養に入れる。まだB1(クラス)だと思うので新たに賞金を加算していきたい」とは坂井師。B3からの思い切った格上挑戦でつかんだタイトル。秋にはさらに力を付けて“2つ目”を狙っていく。
◆
シュアゲイト 父
キズナ 母デフィニット(母の
父デヒア) 牡6歳 大井・
坂井英光厩舎 馬主・稲場澄氏 生産者・栃木県那須町の恵比寿興業株式会社那須野牧場 戦績25戦12勝(南関東7戦7勝)総獲得賞金3202万5000円。
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