「
エルムS・G3」(6日、札幌)
熱い思いが胸に宿る。
エルムSで重賞初制覇を狙う
富田暁騎手(26)=栗東・木原。23年は既にキャリアハイペースの26勝。近年は重賞騎乗も増えてきたが、22年の
アイビスSDでの2着(
シンシティ)が最高着順。「重賞を勝ちたいと思ってここまで来ました。人気馬で挑めるのは本当にうれしいこと。ここを弾みにもっと上へ行きたいです」と、タイトルを渇望する気持ちはますます強くなっている。
コンビを組むのは
大沼S-
マリーンSを連勝中の
ペプチドナイルで、管理するのは兄弟子にあたる武英師。同師が木原厩舎で攻め専をしていた頃からの縁だ。「“俺が(騎手時代に)失敗したから”ということで教えてくださっています。本当に厳しい方ですが、ヒデさんがいなければ今の僕もいないです」と、厳しくも愛のある指導に感謝は尽きない。
「人気馬で緊張しますが、“これが最後じゃないから”というヒデさんの言葉で楽になりました。これが最後じゃない。通過点にできるように」。最大の恩返しは最上の結果を示すこと。パートナーを“北海道ダート3冠”に導いた先にあるのは希望の光だ。(デイリースポーツ・山本裕貴)
提供:デイリースポーツ