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種牡馬としてもさらに輝き キングカメハメハ産駒の活躍振り返る

  • 2023年08月09日(水) 16時45分
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 きょう9日はキングカメハメハが死んで4回目の命日となる。現役として申し分ない活躍を見せたキングカメハメハだが、種牡馬として更に輝きを放った。国内調教馬として当時の史上最高額となる総額21億円のシンジケートが組まれ、05年に北海道安平町の社台スタリオンステーションにスタッドイン。14世代が走り、JRAではGIの25勝を含めて重賞138勝。10年と11年にリーディングサイアーを獲得すると、その後も12年から18年までディープインパクトの2位の座をキープ。名種牡馬の地位を確固たるものとしている。

 最初の大物といえるのは、09年の阪神JFを制して産駒初のGI馬となったアパパネだ。翌年には桜花賞オークス秋華賞を制して、史上3頭目の牝馬3冠を達成。古馬となっても11年ヴィクトリアマイルブエナビスタとの接戦を制し、5つ目のGIタイトルを獲得した。

 父仔2代での日本ダービー制覇を成し遂げた馬は2頭いる。1頭目は15年のドゥラメンテ皐月賞では4角で大きく外に膨れながら、そこから別次元の末脚を繰り出して差し切り、産駒初の牡馬クラシックウイナーとなった。一転、続くダービーでは中団から危なげのないレース運び。直線で悠々と抜け出し、堂々の2冠達成となった。

 2頭目は17年のレイデオロ。後方から向こう正面で番手に押し上げると、そのポジションをキープ。直線で再加速して押し切り、藤沢和雄調教師に悲願のダービー制覇を届けた。

 キングカメハメハが素晴らしいのは、あらゆるフィールドで活躍馬を送り出したことにある。ロードカナロア香港スプリントを連覇するなどGIを6勝。一方、ホッコータルマエはチャンピオンズCなどダートのGI級を10勝して、砂で長期政権を築いた。他にもチュウワウィザードベルシャザールなど、ダートの大物を多く輩出している。

 現役の産駒は100頭を切ったが、まだまだ勝利を積み重ねるだろう。大将格は数少ない最終世代の1頭であるスタニングローズ。昨年の秋華賞でGI初制覇。春は苦しい戦いだったが、秋の巻き返しが期待される。さらには昨年のチャンピオンズCを制したジュンライトボルト、ダート重賞連勝中のグロリアムンディなど、タレントは揃っている。残された産駒の秋競馬での活躍を楽しみにしたい。

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