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【関屋記念】木村哲也厩舎に初の重賞タイトルをもたらしたアルビアーノの子、アヴェラーレで特別な一勝

スポーツ報知
  • 2023年08月14日(月) 07時15分
◆第58回関屋記念・G3(8月13日、新潟・芝1600メートル)

 サマーマイルシリーズ第3戦の第58回関屋記念は13日、新潟競馬場で行われ、母に重賞2勝のアルビアーノを持つアヴェラーレ(戸崎)が重賞初制覇。2、3着にもG1馬を母に持つ良血のディヴィーナ(Mデムーロ)、ラインベック(石橋)が入った。

 鮮やかな末脚で初タイトルを引き寄せた。残り200メートル。外に1頭分のスペースを見いだしたアヴェラーレは戸崎のアクションに応え、四肢を懸命にフル回転させた。2、3着馬の間を割るように一完歩ずつ差を詰め、最後は3/4馬身差。ラスト3ハロンは最速タイの32秒8の切れ味で激戦を制した。

 戸崎は前日にJRA通算1400勝も達成。「返し馬からいい雰囲気でした。いい位置で競馬ができて、馬群を割ってこられるような手応えがありました」と約2年ぶりのコンビでの勝利を満足そうに振り返った。

 特別な一勝だった。木村調教師は母のアルビアーノも管理して、15年のフラワーCを勝利。今やイクイノックスなど大一番には欠かせない厩舎にとって、初の重賞タイトルだった。同年にはスワンSも制したが、G1はNHKマイルCの2着が最高。頂点に立つことはできなかった。「アルビアーノにしてあげられなかった事はたくさんありますが、プレゼントをもらった感じですね」と母への感謝を口にする。

 その娘は先週6日の追い切り後に気配がガラリと一変。確かな自信を持って臨んだ真夏のマイル戦で結果を出した。今後は未定だが、秋のG1戦線を見据えるうえで、しっかりと賞金を加算したことは大きい。過去に6ハロンも使ったこともあったが、「現実的にはこの舞台が合っている」と木村師はマイル路線に照準を定める。母子2代の夢を乗せた楽しみな新星が誕生した。(石行 佑介)

 アヴェラーレ 父ドゥラメンテ母アルビアーノ(父ハーランズホリデー)。美浦・木村哲也厩舎所属の牝5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算14戦5勝。総獲得賞金は1億2385万6000円。重賞初勝利。馬主は(有)シルクレーシング。

スポーツ報知

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