「
札幌記念・G2」(20日、札幌)
“偉大な王”が北都に登場だ。第88代ダービー馬
シャフリヤールが、秋のビッグレースを見据えていよいよ始動する。今回の鞍上はかつてのラ
イバル・
エフフォーリアの主戦を務めた横山武。この因縁めいたコンビがどんなドラマを描くのか、非常に興味深い。
函館入厩後の調整は順調。新コンビへの期待を問うと、普段の調教にまたがる藤原助手が笑い飛ばす。「それはマスコミが勝手にあおっているだけ。乗りやすい馬だし、ここまではいい準備ができているから」。幾多のタイトルを手にしてきた藤原厩舎らしく、手替わりにも泰然自若といった様子だ。
新コンビは1週前追い切りで初合体。函館芝で3頭併せを行い、貫禄の最先着を果たした。横山武は「いい馬ですけど、もう一段階(ギアを)隠している感じ。このひと追いで変わってくれたら」とやや思案顔だったが、その思いを藤原助手がフォローする。「ユーイチみたいな分かっているジョッキーとは違って、手探りな面はあるんだろう。それでも、癖のない馬だし、ひと追いごとに良くなっているから。来週もう一度、乗ってもらえば大丈夫」。
隠し持っているギアを引き出せるか-。最終追い切りに注目だ。
提供:デイリースポーツ