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札幌記念追い切り(8月16日、函館競馬場)
第59回
札幌記念・G2(20日、札幌)の追い切りが16日、札幌競馬場と函館競馬場で行われた。G1馬3頭はすべて実戦での鞍上が騎乗。
ジャックドールは
武豊騎手(54)=栗東・フリー=が仕上がりを絶賛し、騎手の同一重賞最多勝記録に並ぶ9勝目へ自信を深めた。
雨で重くなった馬場も関係ない。人馬一体となった走りは、重心が一度もぶれなかった。
武豊と
ジャックドールは函館・芝コースで単走。力強い動きに手応えを深めたレジェンドの口から次々と賛辞が飛び出した。
「動きはすごくいいね。さすがだなと。一流馬の動きですよ。馬にとっては、(適度に負荷のかかる)ちょうどいい馬場状態だったと思う」
昨年末の
香港Cから騎乗して、今回が4度目のコンビ。レース当週の追い切りには常に騎乗し、コンタクトを取ってきた。
「去年の
香港Cから乗せてもらっているけど、1回ずつ馬の雰囲気が変わっている。香港は初騎乗だったから、(状態が)いいのかな?だったけど、
大阪杯は良かった。
安田記念は良すぎてピリピリしていた。今日はいい感じで煮詰まった感じもない」
北の大地でもレジェンドは輝き続ける。
札幌記念は12回騎乗で8勝。今回勝てば、自身が
京都大賞典で持つ
JRA同一重賞最多勝記録に並ぶ。しかも、今夏の札幌ではリーディング2位につけている。
「過去の馬たちを思い出しますね。
トウケイヘイロー(13年)の時はここ(札幌改修で函館開催)だったね。
札幌記念は確かに、よく勝っているイメージはありますよ。夏は若手が活躍する場なのに、(リーディング2位は)申し訳ないですね。『いい加減にしろ』と若手に言われそう(笑い)」
充実の夏に迎える大一番。今回は自身が手綱を執った
エアグルーヴ(1997、98年)以来の連覇を、
ジャックドールと狙うことになる。
「これだけの馬ですからね。使うとなればスタッフがしっかりと仕上げてくれる。いい状態ですし、人気にもなる馬だからここはしっかりと結果を出したい」(山下 優)
【山下記者Check】強めに追ったのは先週9日の1本だが、動きや反応は抜群だった。馬体に厚みが増して、迫力は
大阪杯の時よりも目立っている。重馬場を苦にしない推進力を見せつけた最終追いを終えた後、
武豊が終始笑顔だったのも納得の仕上がりだ。
スポーツ報知