あどけない表情にも闘志が宿る。ルーキーの
田口貫太騎手(19)=栗東・大橋=が、日曜小倉11Rの
北九州記念に
クリノマジンとのコンビで参戦。重賞初騎乗を果たす。
23年3月のデビューから、同期では断トツの12勝をマーク。
バレットが同じ北村友をはじめ、さまざまな先輩騎手から薫陶を受け、「落ち着いて乗れるようになり、周りを見ながら競馬に乗れるようになってきましたね」と着実なスキルアップを実感している。
デビュー初騎乗が
クリノクリスタル(2着)だったように、“クリノ”の冠名の栗本守オーナーとは縁が深い。「たくさん乗せてくださっていますし、こういう機会を頂いてありがたいです。1年目で重賞に乗せていただくことはめったにありません。オーナー、先生に感謝して乗りたいです」と胸に秘める思いは熱い。
パートナーとは1週前に初コンタクトを取った。「さすがオープン馬という乗り味ですね。好位から乗ってほしいと言われているので」と先行策を示唆。焼け付くような太陽の下、闘志をギラつかせる新人の手綱に注目だ。(デイリースポーツ・山本裕貴)
提供:デイリースポーツ