◆第18回
キーンランドC・G3(8月27日、札幌競馬場・芝1200メートル)
サ
マースプリントシリーズ初戦の函館ス
プリントSで重賞初制覇を果たした
キミワクイーンが、第18回
キーンランドC・G3(27日、札幌)でシリーズ連勝を狙う。スタートが良く、以前は好位から正攻法の競馬をしてきたが、外の15番枠で後方からの競馬となった前走は4角10番手から鮮やかな差し切りV。横山武が「想像以上の瞬発力だったし、ゴール板まで走り切れていた。俗に言うグッドフィニッシュで、すごくよかった」と、いまだに興奮冷めやらぬ様子で褒めちぎる快勝だった。
放牧を挟み、7月28日に札幌競馬場に入ってからはじっくり調整されてきた。芝コースでの1週前追い切りは、外
ドーバーイーグル(3歳1勝クラス)を4馬身追走する形からゴール前で仕掛け、5ハロン64秒7―11秒3の好時計で2馬身先着。手綱を執った鞍上は「もともと反応のいい子で、一瞬の切れ味はかなりいいものがある。相変わらずそれはあった」と、仕上がりの良さに改めて自信を深めている。
2歳6月のデビュー勝ち当時は馬体重424キロと小柄だったが、前走時は442キロと着実に成長している。中尾助手は「すごく感じるのは体幹が強くなっていること。もともと切れ味はあったが、しっかりしてブレがなく、すごくいい馬になっています」と充実ぶりを証言する。「秋の大きいところに行くためにも、何とか賞金を加算したいです」と同助手。実りの秋へ、まずは夏の女王として咲き誇る。(坂本 達洋)
スポーツ報知