サ
マースプリントシリーズ第5戦「
キーンランドC」は
ナムラクレアが札幌芝コースで軽快な脚さばきを披露。ス
プリント重賞4勝目を狙う。
8月下旬としては異例の熱中症警戒
アラートが発表された札幌。午前8時前に気温30度、昼前には35度に到達し、観測史上最も遅い猛暑日になった。「札幌、函館競馬場の馬房にも(新潟、福島のように)クーラーが欲しいですよ」。
ナムラクレアの稽古をつけた長谷川師が額に汗を浮かべながら引き揚げてくる。それでも、手綱から確かな手応えが伝わってきたのだろう。「サラッと追い切りましたが、楽でした。力みもなく、いい状態で前哨戦を迎えられます」と汗を拭いながら笑顔を見せた。
芝コースでの単走追い。南国の刺すような陽光を連想させる日差しに青鹿毛の被毛を黒光りさせながらピッチを上げる。最後まで手綱を抑えたままで5F66秒8〜ラスト1F11秒4の瞬発力。「栗東トレセンでしっかり調整し、函館で1週前の追い切りを行ってから札幌へ。輸送で少しナーバスになるので直前よりも早めに移動したほうが落ち着く。思い通りにきています」と続けた。
昨年は函館ス
プリントS優勝、
北九州記念3着で3歳にしてサ
マースプリント王者に輝いた。今年は
スプリンターズS制覇が目標。「いい形で(G1)本番に向かいたい。前走
ヴィクトリアマイル(8着)も強いメンバー相手によく頑張ったし、ス
プリントならどんな馬場状態でもと思っています」と締めくくった。
スポニチ