「
新潟記念・G3」(9月3日、新潟)
芝G1・9勝馬
アーモンドアイを筆頭に、3冠牝馬
アパパネなど、数々の名牝を手掛けてきた国枝師。そんな名伯楽が「素質は上の方、まだまだ伸びる余地がある」と飛躍を期待するのが
サリエラだ。重賞勝ちこそないが、全5戦で上がり3F32~33秒台の強烈な決め手を披露し、重賞級の能力を見せてきた。
前走の
目黒記念は18頭立ての16番枠。外枠発走に加え、前半5Fが1分2秒0と流れも落ち着き、メンバー中2番目の上がり3F33秒8の脚を駆使しても追い込み届かず3着だった。今回は新潟外回りの2000メートル。658・7メートルの長い直線は大歓迎だ。師も「外回りはいいんじゃないかな。できれば前が流れてほしいね」と決め手が生きる展開を望む。
酷暑の今夏。初重賞取りへ、対策は抜かりない。輸送での消耗を極力減らすため、放牧先のノーザン
ファーム天栄から直接、18日に新潟競馬場へ入厩した。既に、20、24、27日とダートで3本併せ馬を消化。順調な仕上がりを見せている。
新潟入厩後の馬体重は434キロと前走(430キロ)から大きな変化はないが、国枝師は「この後、輸送がないからね。力強さが欲しい部分はあるが、牝馬だしそういうタイプかな」と冷静に受け止める。G1馬の異父兄
サリオスに劣らない素質があるのは確か。兄に並び、超える4歳秋を目指して。まずはここで重賞タイトルを手にしたい。
〈1週前診断〉新潟ダートで4F55秒2-12秒2。前2頭を追い掛けて直線で内に潜ったが、馬なりのままあっさりと抜き去った。滞在効果で落ち着いており、馬体もふっくら。順調に調整されている。
提供:デイリースポーツ