「
セントウルS・G2」(10日、阪神)
北九州記念で5着に好走し、復調ムードを漂わせる
ボンボヤージが栗東坂路で躍動した。ハツラツとした動きで力強く脚を伸ばし、馬なりながら4F50秒5の好時計をマーク。
小倉2歳Sを制した全弟の
アスクワンタイムに続き、19年に全兄
ファンタジストが2着に好走した舞台で完全復活といく。
先週の
小倉2歳Sを制した
アスクワンタイムに続き、2週連続きょうだい重賞制覇を狙う
ボンボヤージが、栗東坂路で気迫の登坂を見せた。本来はDPでの最終追いを予定していたが、コース入場後にごねて走ることを拒否。その後、ダート追いも拒み、約40分後に坂路で最終追いが行われた。ただ、一度スイッチが入ると動きは軽快。力強く前へ前へと脚を伸ばし、馬なりで4F50秒5-36秒5-12秒4を記録した。
一連の流れを見守った梅田師は「ほぼ馬なりでこの時計。動き自体はさすが重賞を勝っている馬だなというようなもの」と好感触。「ここまで順調に来られただけに、競馬に行ってごねたりしなければ」と期待を寄せた。
昨年の
北九州記念では、16番人気の低評価を覆して念願の重賞初制覇。その後は3戦連続で2桁着順が続いていたが、連覇を懸けて挑んだ前走の
北九州記念では中団から脚を伸ばして5着と、復調を思わせる内容だった。
「あの時は自信があったね。今回も同じく状態はいい」と口にした指揮官。実力馬が多くそろったが、「挑戦者として、脚をためる自分の競馬でどれだけ伸びてくれるか」と今度こその構えだ。タイトル初奪取を果たした弟の勢いを味方に、強力なラ
イバルたちに堂々と立ち向かう。
提供:デイリースポーツ