◆第68回
京成杯オータムハンデキャップ・G3(9月10日、中山・芝1600メートル、良)
サマーマイルシリーズ最終戦が行われ、2番人気の
ソウルラッシュが重賞2勝目を挙げた。松山はこの勝利でサマージョッキーズシリーズの逆転王者に輝いた。
道中は好位から。
グラニットの大逃げにも慌てず、最後の直線で満を持して追い出された
ソウルラッシュはトップハンデ59キロを感じさせないパワフルな伸び脚。懸命に粘り込みを狙う
ウイングレイテストをゴール前で、外から首差とらえ切った。
「自分のリズムで追走してしっかり脚がたまっていました」。松山にとって、冷静な手綱さばきで引き寄せた初の
サマーチャンピオンの座。「素直にうれしいです。自分自身としては正直勝ちきれないレースが多かったと思っているし、全然満足はしていません」と表情を引き締めた。
今回の至上命題だった賞金加算に最高の形で成功。池江調教師は「まだまだ動きそうな気がするね」とさらなる上昇も期待する。今後は富士S(10月21日、東京)や
マイルCS(11月19日、京都)に加え、「香港も視野に入れたい」とトレーナー。約1年5か月ぶりのタイトルで弾みをつけ、Vラッシュへと打って出る。(石行 佑介)
◆
ソウルラッシュ 父
ルーラーシップ、
母エターナルブーケ(
父マンハッタンカフェ)。栗東・
池江泰寿厩舎所属の牡5歳。北海道日高町・
下河辺牧場の生産。通算16戦6勝。総獲得賞金は2億1921万8000円。主な勝ち鞍は読売マイラーズC・G2(22年)。馬主は石川達絵氏。
スポーツ報知