「ローズS・G2」(17日、阪神)
連勝中のスピード自慢
コンクシェルが、古馬を撃破した勢いそのままにG2へと挑む。清水久師は「使ってきたのでぶっつけのG1も考えましたが、賞金的に微妙なようですからここに。前走後は放牧に出ていましたが、夏場に使ってきたので仕上がりはいいですよ」と態勢は万全だ。
2歳夏に新馬戦Vで鮮やかにデビューすると、今春は
アネモネS2着で権利を獲得し、
桜花賞に駒を進めた。ただ、パドックから落ち着きがなく、レース前に体力を消耗。15着と完敗だった。師は「早めにブリンカーを着けると気持ちがオンになって、戦闘モードに入る感じでした。外してみたりもしましたが、効果が出なくて2走前の中京からゲート裏で装着することにしたんです」と、試行錯誤の日々を振り返る。
この方法がピタリと当たった。落ち着きを保って挑んだ2走前は、すんなり先手を奪って快勝。前走も軽く気合をつけられただけで、ハナを奪い逃げ切った。しかもともに上がり3F最速をマーク。「効果は十分。馬体も春に比べてボリュームアップして成長していました。いろいろなものがいい方向に重なっての連勝だったと思います」と目を細めた。
鞍上には名手・モレイラを迎える。
リバティアイランドの牝馬3冠阻止へ-。夏に急成長を果たした上がり馬が、
トライアルを制し、絶対女王への挑戦者に名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ