秋の中山開催も3週目。土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。開幕週の
フォルラニーニ、
シックスペンスに続き、2週目の3日開催でも当欄で取り上げた
ショーマンフリート、
トロヴァトーレが順当にデビュー勝ちを飾った(
アルセナールは態勢が整わずに予定を延期)。今開催組は例年よりも先々まで楽しめそうな好素材が揃っている印象だ。後半の2週も注目したい。
【9月23日(土) 中山芝1600m】
◆
コナウェリナ(牝、父
ミッキーアイル、
母コナブリュワーズ、美浦・
宮田敬介厩舎)
祖母の
アンブロワーズは
函館2歳Sの勝ち馬。現3歳の半姉に
コナコースト(
桜花賞2着)がいる。先週(13日)の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの真ん中に入り、ラスト1F11.6をマーク。17日(日)にも半マイル(4F)から時計を出し、ラスト1F10.9をマークしている。「まだ体形的にも幼さが残っているけど、ポテンシャルの高さを感じる。軽い芝に行って良さそうだし、距離もマイルまではこなせると思います」と
宮田敬介調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
◆
ルヴニール(牝、父
キズナ、
母アメージングムーン、美浦・
奥村武厩舎)
ノースブリッジ(
AJCC、
エプソムC)、
タッチウッド(
共同通信杯2着)の半妹。伯父には
ローレルゲレイロ(GI2勝=
高松宮記念、
スプリンターズS)がいる。先週(13日)の追い切りは
横山武史騎手が跨り、ウッドチップコースで古馬を追走する形からラスト1F11.8をマークした。
奥村武調教師は「牝馬らしく、気の良さがある。距離的には長いところより、マイルぐらいが良さそうです」と
ジャッジしている。
【9月24日(日) 中山芝2000m】
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カニキュル(牝、父
エピファネイア、
母シャルール、美浦・
菊沢隆徳厩舎)
ゼンノロブロイ産駒の母は
福島牝馬S2着、
クイーンS2着など牝馬限定の重賞路線で活躍した。先週(14日)の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの真ん中に入り、ラスト1F11.6をマークしている。「トレセンの環境にも慣れ、だいぶ気持ちの面では落ち着きが出てきた。切れる感じではないけど、いい脚を使えそう。距離はあったほうがいいと思います」と
菊沢隆徳調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
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シュバルツクーゲル(牡、父
キズナ、
母ソベラニア、美浦・
鹿戸雄一厩舎)
母はドイツ
オークスの2着馬。半兄に
シュヴァルツリーゼ(
弥生賞2着)、叔父に
Seismos(独G1・バイエルン大賞典の勝ち馬)がいる。そこまで目立つ時計を出していないが、先週(13日)の追い切りでは年長馬に先着するなど上々の動きだ。「まだ緩いけど、動きは水準以上。コントロールも利く。長めの距離が合いそうです」と
鹿戸雄一調教師。鞍上は
西村淳也騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)