9月19日から21日までの3日間、北海道市場でセプテンバーセールが開催されている。
セントライト記念を圧巻のパフォーマンスで重賞初制覇を飾った
レーベンスティール(牡3歳、美浦・田中博厩舎)は、一昨年に1900万円(金額は税別)で取引された。この世代は、
兵庫チャンピオンシップと
関東オークスで3着に健闘した
メイショウオーロラ(牝3歳、栗東・本田厩舎)や高知3冠馬の
ユメノホノオ(牡3歳、高知・
田中守厩舎)など活躍馬を多数送り出している。また、
グランブリッジ(牝4歳、栗東・新谷厩舎)は、20年取引馬で
エンプレス杯など牝馬の交流重賞を4勝。昨年の取引馬から
オスカーブレイン(牡2歳、北海道・角川厩舎)、
アメリアハート(牝2歳、北海道・
小野望厩舎)、
ヨシノヒローイン(牝2歳、北海道・松本厩舎)、
ユウユウププリエ(牝2歳、岩手・佐藤祐厩舎)の4頭が、早くも地方重賞を制している。9月の市場は19年に再開したばかりだが、上場頭数との比率で考えれば活躍馬は多い。
19日は、昼に通り雨はあったものの、朝の比較展示には多くの購買関係者が来場していた。売却総額は6億5640万円(前年比4380万円減)、売却率は67.96%(前年比10.5%)と、前年の初日と比較すると、上場頭数は同じにもかかわらず、どちらも減少した。この日の最高価格は、
ヒシストーミイ2022(牡、父
スワーヴリチャード)の2500万円で、(株)キャピタル・システムが落札した。新種牡馬リーディングをひた走る
スワーヴリチャード産駒は、このセールで3頭が上場されるが、牡馬はこの馬が唯一。比較展示の時から馬体の良さも含めて多くの購買難傾斜の目を引いていた。また、牝馬の最高価格は、
マルモセーラ2022(牝、父
リアルスティール)の1650万円で、(株)
レッドマジックが落札した。母が10年
ファンタジーSの優勝馬で、その産駒も
JRA勝ち馬を多数送り出している。
セントライト記念を制した
レーベンスティールと同じ、
リアルスティール産駒という点からも注目されていた。
セプテンバーセールの総括は、改めて来週に書きたい。(競馬ライター)
スポーツ報知