◆第57回
スプリンターズS・G1(10月1日、中山・芝1200メートル)
2年目の角田大河騎手(20)=栗東・石橋厩舎=が、
エイシンスポッターでレース最年少Vに挑む。登録段階で除外候補だったが、繰り上がりで出走が決定。「回避した馬のことを考えると素直に喜べない部分はありますが、出るからには勝てる競馬をしたい」と3度目のG1騎乗を心待ちにする。
相棒とは自身がデビュー3か月目だった昨年5月に初コンビ。大事に関係を築いてきた。「未勝利から継続して乗せてもらって、こんなに早く一緒にG1の舞台に挑めるとは」と1年余りの出世に驚きの表情を浮かべる。
6ハロンで全5勝を挙げる相棒同様、自らも「短距離は得意だと思います」と自己評価。芝、ダート合わせて1200メートルは25勝と最も多く、1400メートル以下で43勝を挙げている。
JRA通算65勝の有望株は「ス
ポッターに学ばせてもらって、ほかのレースで生かせている感じです」と分析する。
近2走はいずれも開幕週で前有利の馬場。持ち味を出し切れなかった。巡ってきたチャンスを生かさない手はない。「オーシャンS(3着)で中山の急坂を苦にしないことは分かりました。馬場は悪くなっても問題ありません」。磨き上げてきた自慢の末脚で直線を切り裂き、一気に頂点まで駆け上がる。(吉村 達)
スポーツ報知