今年が最後のレースとなった3歳限定の地方交流重賞「第36回ダービー
グランプリ」が1日、
盛岡競馬場で行われた。単勝1.1倍の圧倒的支持を集めた
ミックファイアが直線競り勝ち優勝、デビューから無傷の7連勝で重賞4連勝を飾った。
まさに歴史に残る最終戦。盛り上げたのは
マンダリンヒーローの手綱を握った吉原だった。3コーナーから続いた
ミックファイアとのマッチレース。「
ミックが行ってくれたので徹底マークでいいと思った。早めに動いて首くらい出たと思ったが…。ガチンコ勝負で負けた」と悔しがった。
右ステッキを入れながら外から捲る
マンダリンに対して手綱を動かしながら応戦する
ミックと御神本。直線は2頭、そして2人の意地と
プライドがぶつかり合う競り合い。だが、直線残り200メートルを過ぎたところからジリジリと
ミックが突き放していく。坂を駆け上がってもうひと伸び、
マンダリンを1馬身半突き放したところがゴールだった。御神本は「内から馬が何も行かないので思い切って逃げた。正直3コーナーで手応えは怪しかったが、4コーナーで手応えがあれば最後は負けないと思っていた。その通りになって勝てて良かった」とホッとした表情で振り返った。
休み明けで体に余裕があったのは陣営も認めるところ。それでも「初物づくしの条件をクリアして勝ちきったことは大きい」と渡辺和師。次走は地元開催の
JBCクラシック(11月3日、大井)を予定。「初めて古馬との対戦になるが壁は厚い。
チャレンジャー精神で頑張る」と声をそろえた御神本と渡辺和師。成長力でその壁を乗り越えた時、真のチャンピオンの称号が待っている。
スポニチ