1日、白毛として初のGI馬となった
ソダシ(牝5、栗東・
須貝尚介厩舎)の現役引退が報じられた。
見た目はもちろん、成績もスター性にあふれていた。2歳夏のデビューから新馬、
札幌2歳S、
アルテミスS、阪神JFと無傷の4連勝で、白毛馬として初のGI馬に輝く。さらに休み明けで挑んだ
桜花賞も制し、史上初の白毛のクラシックホースとなった。続く
オークスは距離の壁に泣き、初黒星となる8着。それでも続く
札幌記念で
ラヴズオンリーユーなどの古馬を一蹴し、5つ目の重賞タイトルを獲得した。
その後は
秋華賞が10着、
チャンピオンズCが12着と大敗を喫したが、古馬になって
ヴィクトリアマイルで復活V。4歳夏以降は勝利こそ挙げられなかったが堅実に走り、結果的に今年6月の
安田記念(7着)がラストランとなった。通算成績16戦7勝。総獲得賞金6億2923万4000円。
繁殖としての可能性は無限大に広がっている。白毛一族といえばかつては
ユキチャン、
ソダシの
母ブチコなど、ダート馬の活躍が目立ったが、代を重ねるごとに傾向が変化。近年は
ソダシを筆頭に全妹で1日の
スプリンターズSを制した
ママコチャ、重賞6勝の
メイケイエール、さらに芝ダート二刀流の
ハヤヤッコなど、芝での活躍馬が続出している。
ソダシ自身、
キングカメハメハは3代前だが、
サンデーサイレンスは4代前なので、種牡馬の選択肢も多い。金子真人オーナーがどういった配合を試みるのか、そして二世は白毛なのか、さらには白毛馬としての母仔GI制覇はあるのか。初仔のデビューは早ければ4年後の夏。その時を心待ちにしたい。