◆第9回
サウジアラビアRC・G3(10月7日、東京競馬場・芝1600メートル)
今週は東京、京都に舞台を移し3日間開催、3重賞が行われるが、期待の2歳馬がそろうのが第9回サウジアラビア
ロイヤルC・G3(7日、東京)。
シュトラウス、
ボンドガール、
ゴンバデカーブースの3頭はいずれも前走で
ダミアン・レーン騎手(29)=豪州=が騎乗し、今回と同舞台の東京・芝1600メートルで新馬勝ちしての臨戦。大舞台を見据えながら火花を散らす。
新馬戦はノーステッキで9馬身差のV。大器の片りんをのぞかせた
シュトラウスが連勝での重賞制覇を狙う。先月27日に1週前追い切りを消化し、美浦・Wコースで力強い動きを見せたが、1日にもWコースで“日曜追い”を敢行した。武井調教師は「競馬でもまだ追われていないし、スピード的にも全力で走ったことがないので」と意図を説明し、繰り出したラスト1ハロンは11秒0。しまい重点ながらも「まだ余裕があった」とトレーナーも改めて素材の良さを感じ取っている。
精神面のケアも万全だ。全休日の3日にも馬場に入り角馬場からWコースへと向かい、Bコースをキャンターで1周のメニューを消化。ゆったりと気分良さそうに駆け抜け、行きたがるそぶりなどみじんも見られなかった。武井師も「馬が少なくて良かった。(日曜に追って)そのぶん気持ち的にどうかと思ったけど、この状況なので
リセットできた」。前走時504キロだった馬体もさらにボリュームアップした印象で「10キロぶんぐらい幅が出た」ときょうの最終追い切りへ向け順調に段階を踏んでいる。
“3強”と目される今回。指揮官は「
ボンドガールに勝ったら無敵。スーパーホースかな(笑い)」と唯一参戦する牝馬をラ
イバル視する。「ハナにはこだわらない。(
ボンドガールは)しまいは
ドキュンとくるから、それを前、前で受けるのがいいのかな」と勝利へのプランを描く。(石行 佑介)
スポーツ報知