クラシック最終戦「第84回
菊花賞」は3年ぶりに京都開催となる。今年は
皐月賞馬とダービー馬が共に参戦。2冠馬を除くと、両G1馬の菊そろい踏みは00年以来23年ぶりで、メンバーにグッと厚みが出た。勝負どころとなる2周目3コーナーの坂越えに3000メートルの長丁場。ジョッキーの駆け引きにも注目だ。
皐月賞馬か、ダービー馬か。ダービー馬
タスティエーラはスッと前につけてしぶとく脚を使えるのが強み。ダービーも早めに先頭へ立ち後続を完封した。過去10年(近2年の阪神開催を除く)を見ても、連対馬16頭のうち15頭は4角8番手以内。ある程度の位置が取れないと厳しい。折り合いに心配のないタイプ。新コンビを組むモレイラと呼吸を合わせるだろう。2周目3角の下り坂を使って進出。73年
タケホープ以来となるダービーと
菊花賞の2冠へ突き進む。
皐月賞馬
ソールオリエンスはダービーで首差及ばず2着。こちらは
セントライト記念をひと叩きして2着だったが4角で外に振られる不利もあった。末脚で勝負するタイプで外回りコースはいい。地力は一歩も引けを取らない。
サトノグランツは休み明けの
神戸新聞杯をレコード勝ち。前残りの展開を差し切った。ひと夏を越えて、着実に成長。16年の勝ち馬である父
サトノダイヤモンドに産駒初のG1Vを届けることができるか。
ファントムシーフは前走の
神戸新聞杯が初めて逃げる形で3着。鞍上の
武豊は
菊花賞5勝。そのうち3勝は
神戸新聞杯3着馬。名手の手綱さばきに注目が集まる。
スポニチ