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【菊花賞予想】淀の舞台に戻ってきたクラシック最終戦

  • 2023年10月22日(日) 06時35分
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 今年は3年ぶりに京都競馬場で行われる牡馬三冠競走最終戦。京都競馬場3000mコースは3角手前の上り坂からスタートして馬場を約1周半。難所といわれる坂を2回クリアしたのち、最後の直線は平坦で菊花賞が行われるAコースは404mだ。

 京都競馬場で行われた2011年から2020年までの10年間、最後の3ハロン最速馬は【5-5-1-4】で、上位3頭まで枠を広げると【10-8-4-12】。スタミナ、底力とともに瞬発力を要求されるコースだ。

 ◎ソールオリエンス皐月賞馬で日本ダービー2着。前走のセントライト記念は着差から言えば完敗の2着だが、中山競馬場外回りコースで外々を回らされるような展開になってやむを得ない面もあった。それよりも、前に馬を置かなくてもしっかりと折り合えた点を評価したい。母スキアは仏国2100mの重賞勝ち馬で、母の父モティヴェイターは英国ダービー馬で、凱旋門賞2連覇トレヴの父。切れすぎる点が心配だが、京都競馬場の菊花賞は瞬発力勝負になることが多い。

 〇タスティエーラ日本ダービー馬。弥生賞ディープインパクト記念に勝ち、皐月賞も2着だからソールオリエンスとともに世代を代表する1頭だ。サトノクラウンゆずりのレースセンスが武器。特別に切れるイメージはないが、スローで流れた日本ダービーも、外枠からの発走だったが道中やや口を割りながらもしっかりと折り合い、長く良い脚を使って押し切った。日本ダービー以来の実戦となるが、成長力ある母系だけに楽しみのほうが大きい。

 ▲ハーツコンチェルト神戸新聞杯1番人気5着。春シーズンは青葉賞2着のち日本ダービーは6番人気3着だった。前走は勝ち馬と同じような位置にいたが、人気を背負っていた分、外を回らざるを得ず、わずかに届かなかったが悲観する内容ではなかった。3代母ハッピーチューンは、BCジュヴェナイルフィリーズ優勝馬ストームソングと1歳違いの半妹で、近親にはミッドサマーフェアなど。ハーツクライ×アンブライドルズソングにはスワーヴリチャードなどがいて成功パターンのひとつだ。

 △ノッキングポイント新潟記念優勝馬。春シーズンは毎日杯2着のち日本ダービーは15番人気5着だった。母チェッキーノフローラSに勝ってオークス2着。前走の新潟記念は内枠を引けたこともよかったかもしれないが、馬群の中で巧みに折り合いをつけて最後は内ラチ沿いから抜け出して後続の追撃を封じ込めた。モーリス産駒というよりも、ハッピートレイルズ系という部分で距離に対する不安もあるが、瞬発力勝負になれば侮れない。

 札幌記念2着△トップナイフは逃げ差し自在の脚質を武器にホープフルS2着、弥生賞ディープインパクト記念2着。ゲートでアクシデントがあった皐月賞日本ダービーは結果を残せなかったが、それでもメンバー中上位の末脚で能力の一端を垣間見せている。

 神戸新聞杯優勝馬で、春には京都新聞杯に勝っている△サトノグランツと、外枠はむしろ競馬がしやすいかもしれない△ファントムシーフの名前を最後に挙げておきたい。

みんなのコメント 2件

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  • カトゥさん

    他の記事で拝見したが
    タケホープとハイセイコーが1973年、セイウンスカイとスペシャルウィークが1998年。
    歴代で皐月賞馬とダービー馬のワンツーで決まった年とのこと。
    25年間隔で起こっている。
    今年もセイウンスカイから25年。
    皐月賞馬とダービー馬で決着するのか。

  • ガルムさん

    長い歴史で青葉賞組は勝ててなかったな。
    ダービー同様に菊花賞も。

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