菊のリベンジへ。短期免許を取得し今秋も大活躍中のジョアン・モレイラ(40=ブラジル)。先週の
菊花賞では今年のダービー馬
タスティエーラに騎乗し、惜しくも2着に終わった。雪辱を期し
天皇賞・秋でコンビを組むのは、同じ堀厩舎の
ダノンベルーガ。
ドウデュース→
イクイノックスで決まった昨年のダービーで1番人気(4着)に支持された素質馬。「
ベルーガに乗るのはいつも楽しみ」と話す名手が狙うのは、愛馬にとっても悲願となるG1タイトルだ。
水曜、3戦連続で手綱を握る愛馬の最終追いの背にはモレイラの姿があった。2カ月ぶりのコンタクト。「ハードな追い切りではなく微調整程度だったけど、感触を確かめられたよ」。2走前、
ドバイターフ時とは明らかに違う、伸び伸びとした走り。「海外とは違いホームで追えているので、アクションが良かったよ。落ち着きもあるね」と目を輝かせた。堀師も「モレイラ騎手にはドバイの前、
札幌記念の前と騎乗してもらってますので、そちらとの比較を含めて少し突っ込んだ話ができました」と納得の最終リハだった。
モレイラが意識する馬はもちろん、世界最強馬
イクイノックス。「強い相手がいるのは分かっているけど、そこにチャレンジするのが楽しみだね」。4番枠に決定。
天皇賞・秋が芝2000メートルとなった84年以降で最多タイ4勝をマークする絶好枠だ。堀師も「追い切り後に活気が出た。うまく立ち回ることができればチャンスはある」と意気込む。好枠も味方にマジックマンが
ベルーガを、まだ見ぬG1の頂へいざなう。
スポニチ