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スワンS・G2」(28日、京都)
スワンSに出走する
アヴェラーレは、
木村哲也調教師(50)=美浦=にとって思い入れ深い一頭だ。前走の
関屋記念で重賞初Vを達成。「感慨深いです」としみじみ語る。
母アルビアーノも自身が手掛け、15年フラワーCを制した。これが師にとっては初めての重賞制覇だった。「
アルビアーノは私にとって永遠のアイドル。あんなすごい子はいない。繁殖としても初年度から重賞勝ち馬を出してくれました」と目を細める。その子どもで手にした重賞Vに特別な感情を抱く。
アヴェラーレが今回挑むのは、母が15年に手にしたタイトル。「今年に入って道中の走りが良くなり、最後に脚を使えるようになりました」と成長ぶりに手応えを感じている。母子制覇のチャンスは十分にある。
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アルビアーノの成績が落ち込んだ時、自分のしたことを思い返すと、もっとできることはあったと思います」と当時を振り返る。母にできなかったことを、子どもにはしてあげたい。その思いが
アヴェラーレを強くしている。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ