◆第168回
天皇賞・秋・G1(10月29日、東京競馬場・芝2000メートル)
第168回
天皇賞・秋(29日、東京)の出走馬と枠順が26日、決定した。G1・4連勝中の世界ランク1位
イクイノックスは、2000メートルでの施行となった1984年以降で最多タイの4勝を挙げる7番枠。馬トク取材陣が「枠トーーク」で有力馬、伏兵、展開を掘り下げる。
2強
松「
天皇賞・秋が芝2000メートルになった1984年以降では、最少の11頭立て。世界ランクNO1の
イクイノックスと、同世代のダービー馬・
ドウデュースがダービー以来の対戦」
戸「2強なのか一角崩しがあるのか。穴党の僕に出番があればいいんですが…」
松「
イクイノックスは過去最多タイ(1984年以降)の4勝をマークしている7番で、勝った昨年と同じ。能力は一番高い馬が最高の枠に入った。秋連覇へ死角はないと見ている」
戸「
ドウデュースの3番も悪くないと思います。09年の
カンパニー以来、勝っていませんが、そこは名手の
武豊騎手。上手にエスコートしてくれるでしょう」
松「
京都記念のレースぶりはすごかった。特に4コーナー手前からの加速力。あの脚を東京の直線で使えたら
イクイノックスも危ういかも知れない」
戸「ちなみに天覧競馬は12年以来、戦後3度目です。05年は1番の
ヘヴンリーロマンス、12年は12番の
エイシンフラッシュが勝ちました。今回12番はありませんが、05年を振り返れば14番人気で大波乱。今年もそんな結果にならないですかね」
松「穴党の戸田には申し訳ないけど、紛れが少ない頭数で広い東京。2強対決を満喫するレースじゃないかな」
伏兵
戸「一角崩しならどの馬ですか伏兵ね? 僕は
ガイアフォースに重い印を打とうと思ってますが」
松「関東馬では堀厩舎の2頭が面白い。なかでも
ダノンベルーガは『うまく立ち回ればチャンスはあると思います』とトレーナーのトーンも上がってきたよ」
戸「どちらも最多タイの4勝を挙げる好枠ですし、先週の
菊花賞2着の
タスティエーラに続き、マジックマンの異名を取るモレイラの出番ですか」
松「
ドウデュースが勝ったダービーで1番人気。潜在能力は高い。侮れない一頭だと思うよ」
戸「
ガイアフォースも先行するには、持ってこいの5番。杉山晴調教師も『東京2000メートルはベストの条件』ときっぱり。今週末は天気も良さそうですし、小倉の2000メートルのコースレコードを持っているように時計勝負も好都合。先行力、持久力を生かすと見てます」
松「『同一厩舎の2頭出しは人気薄』の格言もあるしね」
展開
玉「ご自身で何度も口にするように『
ファンタスティック』な騎乗が魅力の岩田康さん×
ノースブリッジが最内枠を引いて、がぜん面白くなったね」
坂「枠順確定前ですが、岩田康さんは
ジャックドールを含めて、先行馬の動きを気にしてました。私も、この枠を引いて★にしました。逃げの一手もあるかもしれませんね」
玉「
大阪杯を逃げて勝った
ジャックドールだけど、2走前はマイル戦で2番手から。前走は道悪で4~5番手からの競馬だった。藤岡調教師も、この中間の取材で『自分の競馬を』『逃げるとは言ってない(笑い)』と言っていたね」
坂「10番なら外で不利と言うほどではないし、出方が気になりますね。1、10番は7番などの4勝には及びませんが、3勝をマークしている枠番ですしね。先週までの東京の芝も大きく荒れた感じもなく、内外の有利不利は目立ちませんでした。今週からBコースを使用。傾向に大きな変化が出るとは思いませんが、開催4週目の11Rだし、馬場傾向はしっかり見極めたいですね」
◆枠トーーク担当記者 「2強」「伏兵」は松末守司と戸田和彦、「展開」は玉木宏征と坂本達洋。
スポーツ報知