「
アルゼンチン共和国杯・G2」(5日、東京)
春に
目黒記念を制した
ヒートオンビートが重賞2勝目への準備を整えた。1日の最終リハは栗東坂路でソフト仕上げ。前走の
京都大賞典は9着に敗れたが、重馬場の影響と敗因は明白。重賞初Vを決めた得意舞台で反撃を描き、G1戦線へ乗り込みたい。
得意条件では譲れない。2走前に重賞初制覇した
目黒記念と同じ府中の芝2500メートルでの巻き返しを狙う
ヒートオンビートが栗東坂路で最終追い。3頭併せでビッシリと追われた先週から一転、ソフトに進めて4F55秒8-40秒2-12秒6を刻んだ。タイムは平凡ながらも攻め駆けするタイプでないだけにこれで十分だ。
「1週前にしっかりと負荷はかけているし、長距離輸送も控えているので単走で軽めに。時計以上に動きは良かった。すごくいい出来だった前走の状態を維持していますよ」と友道師は満足げだ。
目黒記念で初タイトルを獲得し、いよいよ本格化を迎えたかと思われたが、前走の
京都大賞典では9着に沈んだ。指揮官が語るように4カ月半ぶりでも仕上がりは上々だったが、ぬかるんだ重たい馬場に苦しみ、実力の半分も発揮できなかった。
「あいにくの雨で力を出せなかっただけですから。前走後も大きなダメージはなく在厩で調整できたし、広いコースの2400〜2500メートルは向きますからね」と反撃へ力を込める。
トップハンデの59キロには「58・5キロかと思っていましたが…」と渋い顔だが、それも素質を認められているからこそ。「いつも最後に気を抜く面がある。それはジョッキーにしっかりと伝えるつもり」と指揮官。得意舞台で再び軽快なリズムを刻み、G1戦線へ羽ばたく。
提供:デイリースポーツ