「
アルゼンチン共和国杯・G2」(5日、東京)
重賞タイトル奪取で完全復活ののろしを上げるか。
目黒記念2着から臨戦する
ディアスティマが、引き続き同じ舞台で真価を発揮する。かつて故障により1年以上の休養を強いられたが、丹念なケアで立ち上げに成功。同じく大けがで長期戦線離脱を経験した北村友の手綱で、最高の結果をつかみ取りたい。
そろって復活Vといきたい。
ディアスティマと、その手綱を取る北村友にとっては力の入る一戦だ。
鞍上は21年5月2日の阪神2Rで落馬して骨折。
ディアスティマと挑むはずだった同日の大一番である
天皇賞・春は乗り代わりの憂き目に遭った。一方、
ディアスティマは同年
札幌日経OP1着後に種子骨靱帯炎が判明。人馬とも1年以上の戦線離脱を余儀なくされてしまった。
北村友が意気込みを口にする。「1年間休養を強いられていた馬。あれだけのけががあって、それを乗り越えたのは精神的なタフさもあるんでしょうけど、もともと持っていたポテンシャルの高さもある。僕も1年休みました。ともにけがを乗り越えた先に、求めるものがあれば」。相棒とは昨年の
京都大賞典(5着)でコンビを再結成し、使われつつパフォーマンスを上げて
目黒記念は頭差2着に好走。重賞初制覇目前のところまで迫った。主戦にとっての復帰後初の重賞美酒を、この馬で決めたい思いは強いだろう。
「新馬戦の時から騎乗して、そこで勝ってはいますが、本当に走るというイメージは湧かなかった。ただ、その時から心肺機能はすごかった。今回も気分をうまく乗せて4角から直線に行かせたい。そうすればしぶとい脚を使ってくれるので」と押し切る形を思い描く。前走と同じ府中芝二五で今度こそ。武器であるスタミナを最大限に引き出してタイトル奪取といく。
提供:デイリースポーツ