◆第61回
アルゼンチン共和国杯・G2(11月5日、東京競馬場・芝2500メートル)
福島が開幕し東京、京都との3場開催で行われる今週末の国内4重賞の出走馬が確定した。第61回
アルゼンチン共和国杯・G2(5日、東京)に出走する
ヒュミドールを管理する
小手川準調教師(51)=美浦=は、
JRA重賞初Vがかかる。3日の
JBCクラシック(大井)に出走する
ウィルソンテソーロと厩舎の“二枚看板”で交流G1とのダブル勝利を狙う。
開業4年目の小手川調教師が勝負の週末を迎える。
ヒュミドールが
アルゼンチン共和国杯、
ウィルソンテソーロは
JBCクラシックにエントリー。いずれも状態面は良好で、十分に重賞連勝が狙える。
ヒュミドールは
天皇賞・春で10着後、軽度の骨折が判明。今回は6か月半ぶりとなるが、小手川師は「牧場でもうまく立ち上げてもらい、スムーズに調整ができているし、中身もできています」と説明。1週前追い切りに騎乗した新コンビの津村も「息はできていたし、背中がすごくいい馬でした」と好感触。復帰初戦から態勢は整っている。
2走前のダイヤモンドSを含めて重賞で2着3回と、人馬ともに
JRA初タイトルまであと一歩。「最終追いは少し気合をつける程度だったが、スイッチが入っていつも通りのいい動きだった。馬がリベンジしたいと言っているし、コースも合っているので重賞を勝たせてあげたいですね」と気合十分だった。
ウィルソンテソーロは小手川厩舎に転厩後、交流G3を3連勝中。こちらは交流G1制覇がかかる一戦で「メンバーも変わってくるので、もう一歩踏み込んだ調教をしている。今回は坂路を使えるので負荷もかけられて、もう一段
パワーアップ」と納得の仕上げで送り出す。看板馬2頭で厩舎にとって初のタイトルをつかむ。(西山 智昭)
スポーツ報知