かつて京都競馬場で行われていたオープン特別の
トパーズSを格上げし、2010年に新設された重賞競走で、優勝馬にはチャンピオンズCへの優先出走権が与えられる重要な
ステップレースのひとつ。2019年以来、4年ぶりに京都競馬場で行われる。
京都競馬場ダート1800mコースはスタンド前から発走し、馬場を1周と約200m。スタートから最初のコーナーまでの距離が比較的短いのでタフな流れになることが多い。
◎
タイセイドレフォンは平城京S優勝馬で、
太秦S2着。3歳時には
レパードS2着という重賞実績もある。早くからダート路線で活躍してきた馬で、
ドレフォン産駒の大型馬で
パワー型。極端に速い脚には欠くものの、狭いところを割って出る精神力と、追ってバテない渋太さが武器。先行馬が多く顔を揃え、タフな流れになりそうな今回、この馬のキャリアが生かされるような流れになれば重賞初勝利のチャンスだ。
〇
メイクアリープは
名鉄杯1番人気2着。デビューから堅実な成績でキャリアを積み上げてきた。
名鉄杯は敗れたとはいえ勝った
アーテルアストレアはその後ダート
グレード競走に勝利し、3着以下には4馬身の差をつけていたのだから内容的には合格点を与えられるもの。前走は休み明け。久しぶりにハナへ行ったが、目標にされ、早めに並ばれる苦しい展開。それでも最後までしっかりと走り切ったことを評価したい。
▲
ウィリアムバローズはラジオ日本賞優勝馬で、
マーチS2着馬。3歳夏の初勝利から6戦で5勝をあげてオープン入りを果たした素質馬で、その後はオープン級の壁に苦しんでいたがキャリアを積みながらペースにも慣れてきた。逃げるのがベターだが、逃げなくても競馬ができる馬。この枠順なら競馬がしやすそうだ。
△
ワールドタキオンは
エルムS2着馬。園田競馬からの再転入後は3連勝でオープン入り。クラスが上がるごとに道中のポジションが前目になり、重賞初挑戦で2着するあたりに高い素質を感じさせる。
△
アスクドゥラメンテは長い休みをはさみながらダート競馬で【4-1-0-0】。同じくデビューから4連勝の△
セラフィックコールは、ここをあっさりと通過するようならダートの勢力図を一気に書き換える存在になりそうだ。