秋競馬最初の2歳重賞として10月に行われていたのが、14年に
朝日杯FSの前哨戦として施行時期が11月に繰り下げられた。2歳重賞としては数少ないGII戦で、後のGI馬を多く輩出してきた伝統の一戦でもあるが、同時期の2歳重賞にメンバーが分散するようになってからはやや重要性は薄れつつある。
1.前走未勝利組に妙味
過去10回で、前走はGIIIだった馬は複勝率こそ33.3%あるが複勝回収率は44%にとどまる。対して、前走未勝利組は複勝率38.5%で複勝回収率102%。妙味を考えれば、前走未勝利組に軍配が上がる。
2.控える競馬をしてきたか
過去の同レースを振り返ると前々で立ち回った馬の活躍が多いが、それは大抵少頭数で行われてきたことが影響している。京都開催だった直近10回で前走4角1番手だった馬は[0-1-2-18]と勝ち切れておらず、控えて末脚を使ってきた経験のある馬の方が活躍傾向。
3.間隔に注目
施行時期が11月になって以降の9回で、勝ち馬9頭はすべて中4週以上だった。中でも中9週以上だった馬は複勝率50.0%。間隔が空いている馬の方が成績が良い。
フルレゾンは阪神芝1600mの未勝利を4角9番手から差し切り勝ち。勝ちタイム1分33秒3、上がり34秒1は優秀な数字だ。京都替わりを苦にするタイプには思えず、ここも勝ち負けを期待できると見る。