暮れに行われる
朝日杯FSの前哨戦的位置づけのレースで
2018年優勝馬
アドマイヤマーズがこのレースを勝って
朝日杯FSを制しているほか昨年2着の
ダノンタッチダウンが
朝日杯FS2着。一昨年の勝ち馬
セリフォスが
朝日杯FSで2着。20年の優勝馬
レッドベルオーブも
朝日杯FSで3着になるなど関連性が高い。京都競馬場芝1600mは2角ポケットからスタートし、外回りコースを使用してのワンターン。京都競馬場で行われてきた2010年から19年までの10年間で上がり最速馬は【5-3-1-2】。スピードと瞬発力が求められるレースだ。
◎
ナムラエイハブは阪神競馬場芝1600m未勝利戦優勝馬。6月のデビュー戦2着のあと、続く未勝利戦はゲート内で何度も立ち上がるなどレースに対して集中できずに最後は失速してしまったが、立て直された前走は16kg増の馬体重で見違えるような走りを見せた。近親に
ハーツクライがいる
リアルスティール産駒で、
母ナムラアンもオープン馬。雄大な馬格からも豊かな将来性が垣間見える。
〇
ジャンタルマンタルは京都競馬場芝1800m新馬戦優勝馬。前半3ハロン35.6秒、半マイル通過47.7秒の流れを好位のインで楽に追走し、最後はメンバー最速の末脚であっさりと抜け出して、2着以下を突き放した。父は
ベルモントS優勝馬で、母は
ヌーヴォレコルトも勝った米G3
レッドカーペットH優勝馬。デビュー戦は文句のつけようがない完璧な勝利だったが1ハロンの距離短縮がポイントになりそうだ。
▲
ダノンキラウェアは新潟競馬場芝1600m新馬戦優勝馬。ダッシュ良く飛び出したものの前半3ハロン37.9秒、半マイル通過51.2秒というスローな流れを好位で我慢。やや若さを覗かせながらも4角を回ると推定上がり33.2秒の末脚で後続を突き放した。全兄に
NHKマイルカップ優勝
ダノンスコーピオンがいる血統。将来が楽しみな1頭だ。
△
フルレゾンは阪神競馬場芝1600m未勝利戦優勝馬。出遅れて、直線だけの競馬で3着となったデビュー戦もそうだが、勝ったレースも若さが前面に押し出されて粗削りなレース内容だった。それでも大きく時計を詰めて勝ったことを評価したい。△
カンティアーモは前走半マイル通過46.9秒の早い流れを楽に追走し、最後は1度は前に出た2着馬を差し返した内容が出色。ただし、本質的にはもっと長い距離に適性があるような気がする。