◆第40回
マイルCS・G1(11月19日、京都競馬場・芝1600メートル)
未知の魅力は侮れない。デビューから芝の中距離路線を歩んできた
ソーヴァリアントは、初のマイル挑戦だった前走の富士Sで3着に好走してみせた。今回は2度目のマイル戦でG1初挑戦となるが、大竹調教師は「前走であの時計(1分32秒0)で走れたのは大きい。次こそしまいで脚を使ってくれるかな」と、確かな手応えをにじませる。
前走はスタートこそ五分に出ながら道中は促しながらの追走。ペースに戸惑ったが、4角8番手から3着まで追い上げたのは収穫十分だった。指揮官は「東京のマイルより舞台はいい。追い切りもそうだが、右回りの方がパフォーマンスが上がるので」と、むしろ初コースを歓迎している。
5歳秋で新境地に挑む形となったが、大竹師は以前から、マイル適性があるとにらんでいた。「もともと格好はマイル寄りなのかなと。早い段階から使いたい思いはあった」と、馬体の雰囲気などから期待が大きいチャレンジだ。
追い切り前日の14日は、美浦・坂路単走で66秒5―15秒9。活気ある気配をアピールした。鞍上の池添はこのレースで歴代最多の4勝を挙げており、大竹師は「厩舎も相性がいいので」と不敵な笑みを浮かべる。同厩舎では18年の
有馬記念を
ブラストワンピースで制するなど、大舞台に強い手綱さばきも心強い。(坂本 達洋)
スポーツ報知