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【マイルCS】エエヤン 躍動感&強烈な伸び!伊藤大師「少しずつ大人になってきた」

スポニチ
  • 2023年11月16日(木) 05時26分
 【G1ドキュメント・美浦=15日】開門直後のWコース。はるか前を行くヒドゥンキング(4歳1勝クラス)、アマイ(3歳2勝クラス)を視界に入れつつ、時折頭を上げて、たけだけしく進むエエヤンに小田はピンときた。最後は自らギアを上げ、1F11秒3と強烈な伸び。2頭をあっさり抜き去った。

 追い切りVTRを見れば、折り合いに苦慮する姿に「?」と首をかしげるファンも多いはず。しかし、伊藤大師の笑顔を見て、吹き飛んだ。歯切れが悪かった毎日王冠(8着)の時とは一変。「正直、前走と同じだったらどうしよう?と思っていた。この馬本来の可動域の大きな走りができていた」。さらに躍動感たっぷりのアクションについて「ニュージーランドT(1着)の時は、もっとムキになって凄かったから。少しずつ大人になってきた」と心底うれしそうだ。

 前走後はスパイスを加えた。それが今秋、改装オープンした美浦の新坂路の調教。先週8日に初めて追い切った。併せ馬で4F51秒8の好時計。指揮官は「今までずっと単走が多かったけど、併せ馬でびっしりやって動けていた。いい負荷がかかって、乳酸値も上がりました。それでもオーバーワークどころか、週末は馬体重が増えていたぐらい」と“新坂路効果”を実感している。

 毎日王冠マイルCSは当初から描いた通りのローテーション。「前走は道中力んだけど、それでも直線は一瞬反応するシーンはあった」と敗戦の中にも手応え。過去20年のマイルCSを全てVTRでチェックする熱の入れよう。「共通しているのは道中必ず流れている点。折り合うにはいいと思う。距離も1800や2000メートルは諦めたわけではないけど、現状は右回りのマイルはベスト。G1でも通用すると信じています」。その口調は今春NHKマイルC(9着)の時と劣らず熱かった。同レースで◎を打った小田は、もう一度懸けたい思いで揺れていた。

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