「
マイルCS・G1」(19日、京都)
絶好調の若武者がG1ジョッキーの仲間入りへ静かに闘志を燃やす。
エルトンバローズとコンビを組む6年目の西村淳は16日現在で、重賞4勝を含む23年67勝を挙げ、2022年のキャリアハイ72勝を更新するのはほぼ確実。「今年はいい経験ばかりさせてもらっているので、その経験を
マイルCSにぶつけたい」と力を込める。
エルトンバローズとは5戦目の未勝利戦で初タッグ。「重賞でも戦ってくれる」と感じた通り、そこから重賞2勝を含む4戦4勝。前走の
毎日王冠ではG1馬2頭の強襲をしのぐ価値ある勝利を挙げ、「あの子の長所は操縦性と勝負根性。最後まで諦めずに走って、能力を全部発揮してくれました」と才能を再確認した。
そんな最高の相棒と頂点に立つため、1週前は栗東CWで、今週は栗東坂路で追い切りにまたがった。「何も言うことがないですね。前走も素晴らしい状態でしたが、それ以上かもしれない」と上昇ムードを感じ取った。
JRA・G1には13回騎乗し、23年の
安田記念(
ガイアフォース)での4着が最高。馬券圏内は一度もないが、今秋は
スプリンターズSから5戦全てのG1に騎乗するなど、大舞台での経験を積んできた。「G1の依頼を頂けることに感謝ですし、期待に応えたい」。進化を続ける気鋭の24歳が、勢い十分の3歳馬とともに秋のマイル王の座をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ