「
ジャパンC・G1」(26日、東京)
積み上げてきた賞金は18億4466万3200円。歴代3位、現役では総獲得賞金額首位を誇る
パンサラッサがターフに戻ってくる。
イクイノックス、
リバティアイランドなどトップホースがそろった一戦だが、ここも自分の競馬に徹するのみ。賞金王の座は譲らない。
23年のサウジCで一気に約13億円を手にし、現役馬における総獲得賞金額トップをひた走る
パンサラッサ。3月のドバイワールドC10着後は8月の英G1・サセックスSに遠征を予定していたものの、繋靭帯炎を発症。長期休養を余儀なくされたが、幸いにも症状が比較的軽度だったこともあり、年内の復帰がかなった。
当初は翌週のチャンピオンズC(12月3日・中京)に照準を合わせて調整を進めていたが、一転して条件が大きく異なるここへ。この決断には裏には二つの理由があったという。
一つ目は状態面だ。「先週の水曜に追い切って良くなって、週末(日曜)にさらに良くなって、“行けるな”と」。定年退職した池田厩務員からバトンを受け取った吉田助手がこう話すように、ここにきての上昇ぶりが著しい。「脚元は問題ない。体も全然太くないし大丈夫」と、万全の状態を伝えている。
二つ目は展開面。同助手も「正直、2400メートルは長いですが、ハナに行きやすいのはこっち。日本の千八ダートでは行けないと思うので」とうなずくように、代名詞でもある“逃げ”を打てる最適舞台を求めた形だ。
国内のレースは22年の
天皇賞・秋以来。大逃げでファンを沸かせたが、ゴール寸前で
イクイノックスの決め手に屈して2着に敗れた。いざ、リベンジの時。アッと驚く逃走劇で、現役賞金王の座を守り抜くか。
提供:デイリースポーツ