11月22日(水)、
園田競馬場(晴・良)で行われた中央地方交流の2歳の重賞・第25回
兵庫ジュニアグランプリ(JpnII・1400m・出走12頭)は、1番人気の
イーグルノワール(
JRA)が道中は3番手追走から、直線2番人気の
サトノフェニックス(
JRA)に一旦は交わされながら差し返して優勝。長く続いた競り合いを制した。勝ちタイムは1分29秒4。上位2頭から5馬身差の3着が5番人気
ゼルトザーム(
JRA)、そこからクビ差の4着が地方馬最先着7番人気の
ストリーム(北海道)だった。今回の勝利でこのレースは
JRA勢の7連勝となった。
勝った
イーグルノワールは父
ブリックスアンドモルタル、
母アルティマブラッド(母の
父シンボリクリスエス)の2歳牡馬。
JRA・
音無秀孝調教師の管理馬。通算成績は4戦3勝で重賞初制覇。鞍上は
JRAの
松山弘平騎手。
レース後のコメント
1着
イーグルノワール(
松山弘平騎手)
「馬が本当に良く頑張ってくれました。返し馬から行きっぷりが良く、馬はやる気になっていました。ただ今回ツーターンで小回りで忙しいのではと思っていました。スタートもしっかり出て園田のコースにしっかり対応してくれました。道中の位置取りなどは良かったと思います。コーナーコーナーでは動くというより抱えながらと考えていました。2着馬に来られても焦りはありませんでした。直線に向いても最後もう一度交わしてくれて、強さを感じて馬に感謝したいですね。これから先も楽しみです。園田でまた勝たせていただき関係者の皆様に感謝したいと思います」
(
音無秀孝調教師)
「4コーナーではどうかと思いましたが、また差し返してくれて勝負根性のあるところを見せてくれました。園田で使われている砂は初めてでしたし道中は(2着馬に)マークされていました。その中で根性で勝ってくれました。前走でもそういうところがありましたね。状態はいい感じで臨めていたと思いました。馬体重が12キロ増えていましたが、その前が東京輸送の減りがあったのかも知れませんが、若干太めだったかも知れません。次走に関しては川崎(
全日本2歳優駿)を考えています。小回りを小倉で経験して左回りも東京で走っています。おそらく川崎でも問題無いと思います。2、3日様子を見ますが、登録まで時間もないので、馬の状態と相談してということになります。初戦の走り方でダート向きと判断したことが今日の勝利につながったと思っています」
2着
サトノフェニックス(
和田竜二騎手)
「スタートも普通には出ています。中団ぐらいから来られたので勝ち馬を見ながら運べました。展開的に勝ち馬が楽になりそうだったので、早目に勝負に行きましたが、少し速かったかもしれません。最後止まってしまいましたからね。違う競馬場でも力を出し切ってくれました。解消しつつありますが、コーナーリングが少し外に膨れるところがあります。強い相手にはそこが命取りになりますからね。成長段階ですし、能力は十分示してくれたと思います」
3着
ゼルトザーム(
浜中俊騎手)
「前走はいれ込みが激しかったのですが、今日はパドックから
テンションがましでした。この馬は跳びが大きくて器用さが少ない分、上位馬とは小回りへの対応力の差が出ましたね。広いコースの方がリズム良くいけると思いますので、その方がもっと終いは動けると思います。今日は促しながら追走してあのぐらい(後方より)の位置だったので最後もお釣りが無くなりました」
4着
ストリーム(
田中学騎手)
「思っていたより一つ位置取りが後ろになりました。その分、後手後手になってしまいました。1コーナーから促す感じでしたね。でも伸びしろがありそうな感じです」
5着
ミトノウォリアー(
岡部誠騎手)
「
ゴーサインを出したら、しっかりグッとハミをとって最後まで力を出してくれました。前とは離されましたが、2歳なのでいろんな経験を積ませてあげられました。ここから先が楽しみです」
(取材:檜川彰人)
ラジオNIKKEI