今年の東京開催が幕を閉じ、今週からは師走の中山開催がスタート。メイクデビューは土日で計4鞍の番組が組まれている。チャンピオンズCデーの中京にも東の素質馬がスタンバイしており、それぞれのデビュー戦に注目だ。
【12月2日(土) 中山芝1200m】
◆
キングズブレス(牡、父
Kingman、
母Impede、美浦・
木村哲也厩舎)
伯父の
Reefscapeは仏G1馬(カドラン賞)。その他、近親に欧州の重賞ウイナーが並んでいる。「性格は真面目だけど、気持ちのコントロールに難しさがある。そこを上手に持っていきたい。適性は短い距離に向くと思います」と
木村哲也調教師。鞍上はW.ビュイック騎手が予定されている。
【12月2日(土) 中山ダート1800m】
◆
ペクトラル(牡、父
アルアイン、
母マチカネタマカズラ、美浦・
中舘英二厩舎)
Kingmambo産駒の母はダートで2勝を挙げ、GIII・クイーンC3着と芝での好走歴もある。兄姉には
アンダープロット(現3勝)や
ホウオウパフューム(通算3勝)などがおり、芝でもダートでも走れる一族だ。「乗りやすいし、楽に動く。操縦性が良く、距離には融通が利きそう。馬格もあるし、ダートは合うと思います」と
中舘英二調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。
【12月3日(日) 中山芝2000m】
◆
クリスマスパレード(牝、父
キタサンブラック、
母ミスエリカ、美浦・
加藤士津八厩舎)
米国産の母は札幌の芝1500mで勝ち上がった。現3歳の半姉
ミスヨコハマは
赤松賞(2歳1勝クラス)を勝っている。先週(23日)の追い切りはウッドチップコースで6F84.0-66.6-51.5-37.2-24.0-11.8をマークした。「気性的に難しいところがあるけど、モノは良さそう。距離には融通が利くと思います」と
加藤士津八調教師の感触は上々だ。
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レッドラウル(美浦・
国枝栄厩舎、牡、父
キズナ、
母サークリングII、母の父
ガリレオ)
3歳上の半姉
プリペアードは芝1800mで勝ち上がっている。先週(22日)の追い切りはウッドチップコースで6F84.4-67.1-52.4-37.6-24.0-11.8をマークした。「しっかりと追ってもらったけど、まずまずの動き。大型馬で
パワータイプの印象もあるけど、動きには重たさがない。まずは芝から使ってみます」と
国枝栄調教師。鞍上は
横山和生騎手が予定されている。
【12月3日(日) 中京芝1400m】
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インクルージョン(牡、
父ハーツクライ、
母インクルードベティ、美浦・
堀宣行厩舎)
母は米G1馬(マザーグースS=ダート8.5F)。現4歳の半姉
ワイルドベティはダートの中距離で2勝している。ゲート試験は6月末に合格。その後は牧場(ノーザン
ファームしがらき)で乗り込み、心身の成長を促した。10月末に再入厩。しっかりと調教の本数を重ね、先週(23日)はウッドチップコースで6F83.5-66.0-50.4-36.1-23.0-11.3の好タイムを出した。仕上がりは順調そうな雰囲気だ。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)