昨年の
ドバイターフ、そして今年2月のサウジCでG1・2勝を挙げた“令和の逃亡者”
パンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作)が、現役を引退することが決まった。
総獲得賞金額は歴代4位となる18億4466万3200円。3月のドバイワールドC10着後は繋靭帯炎を発症して休養していたが、先週の
ジャパンCで昨年の
天皇賞・秋以来となる国内戦に復帰。結果は12着に終わったものの、自身の代名詞である大逃げでレースを盛り上げた。
管理した矢作師は「レース後も問題はありませんが、最初から年内で引退と考えていたし、引き際なのかな、と。欲を言えばキリがないですから」と引退を決めた理由を説明。「この馬には勉強させられました。
コントレイルと同じ世代で、素質は全く違うと思っていたのに、ここまでの馬になるとは…。想像もしていなかったし、本当に馬は分からない」と苦笑い。続けて、「ファンの多い馬だったし、自分にとっても個性的な逃げ馬をつくりたいという思いを持っていました。ただ、つくろうと思ってもつくれるものではない。それは彼の資質だったと思います。心に残る馬でしたね。終わりだと思うと、グッとくるものがあります」と惜別の言葉を贈った。
今後は北海道新ひだか町の
アロースタッドで種牡馬入りする予定。現在、引退式を行う方向で調整している。
提供:デイリースポーツ