「デイリー盃
クイーン賞・Jpn3」(29日、船橋)
2頭の競り合いを見ながら3番人気の3歳馬
ライオットガールが、直線で鋭く末脚を伸ばして快勝。
レパードSに続く2つ目の重賞タイトルを手にした。連覇を狙った1番人気の
テリオスベルは2着で、2番人気の
パライバトルマリンが3着。
逃げた
パライバトルマリンに、出脚のつかなかった
テリオスベルが外から一気に上昇。向正面からは2頭がガッチリ馬体をそろえて併走状態。この4、5馬身後方。
ライオットガールの背中で
岩田望来は“しめしめ”だ。
直線、バテ気味になった2頭の外へ持ち出すと、ラスト100メートル手前で楽々と抜け出した。「手応え良く直線を迎えたし、2頭がやり合ってくれたので、最後にもうひと伸びしてくれましたね」と笑顔を見せた鞍上にとっては、汚名返上の舞台だった。前走のJBCレディスクラシック。自身の“遅刻”で騎乗がかなわなかった(その後、騎乗停止に)。2馬身半差の完勝に、右手で
ガッツポーズをつくって喜んだ。
夏の新潟で同世代同士の
レパードSで重賞初制覇。その後は古馬の一線級にまじって、
レディスプレリュードを小差3着。そのJBCレディスクラシックでは、急きょの乗り代わりもあって6着だったが、経験とともに確実な地力アップをアピールしていた。「いつも通り雰囲気も良かったし、返し馬のあとも冷静で落ち着いていました。強い内容でしたね」と改めてパートナーの走りをたたえた。
まずは初の交流重賞制覇でトップクラスへ仲間入り。「まだ3歳だし、いい形で来年へ迎えます」。鞍上は自身にも言い聞かせるように、さらなる飛躍を誓った。
提供:デイリースポーツ