スマートフォン版へ

イクイノックス電撃引退、最強のまま4歳で種牡馬入り…圧勝ジャパンCから4日 疲労で有馬断念

スポーツ報知
  • 2023年12月01日(金) 06時00分
 先週のジャパンCでG1・6連勝を飾り、歴代最多の獲得賞金22億円超となったイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)の電撃引退が30日に発表された。有馬記念に万全の状態で出走することは難しいと判断し、余力を残した4歳のうちに種牡馬入り。北海道の社台スタリオンステーションでけい養され、産駒は早ければ27年にデビューする。

 最強伝説の終幕は突然、訪れた。世界中に強さを見せつけたジャパンCからわずか4日後、イクイノックスが電撃引退。東京都内で会見を開いたシルクレーシングの米本昌史代表が「ジャパンCをラストランとし引退。種牡馬入りすることになりました」と発表した。

 このタイミングで引退を決断した理由は、有馬記念出走が難しくなったのが大きかった。同代表は「天皇賞・秋ジャパンCを走った疲れが見え、万全の調整が難しいと判断いたしました」。前走は自身最短の中3週。有馬も中3週になるため無理をさせないことになった。その上で国内最大の種牡馬のけい養先である社台スタリオンステーションから、ジャパンC後にオファーを受けたことも決め手となった。

 同馬は前哨戦を挟まない近代競馬の象徴のようなローテーションで活躍した。22年の皐月賞で初めて2着に敗れ、続く日本ダービーは首差2着で涙をのんだが、ひと夏を越して成長を遂げた同年秋から快進撃がスタート。昨年の天皇賞・秋で初タイトルを手にすると前走のジャパンCまでテイエムオペラオーロードカナロアに続く史上3頭目のG1・6連勝。この2頭は連勝の間にG2で敗戦があったが、イクイはG1のみで無双の走り。米本代表は「木村調教師とも話をしたのですが、本当に素晴らしいレースを見せてもらって、あれ以上のものがあるのだろうかと」と幕引きを説明した。

 レーティング世界1位、22億円超えの総獲得賞金1位の実績を残し、種牡馬としての注目度は高い。「これだけのパフォーマンスがどれくらい子供に受け継がれるのか、楽しみしかないです」と米本代表。引退式、種付け料などは未定だが、最強遺伝子を後世に伝える伝説の第2章が始まった。

 イクイノックス 父キタサンブラック母シャトーブランシュ(父キングヘイロー)。美浦・木村哲也厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算10戦8勝(うち海外1戦1勝)。総獲得賞金は22億1544万6100円(うち海外4億5889万100円)。主な勝ち鞍は東京スポーツ杯2歳S(21年)、有馬記念(22年)、ドバイ・シーマクラシック、宝塚記念(ともに23年)、天皇賞・秋(22、23年)、ジャパンC(23年)。馬主は(有)シルクレーシング。

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す