英国の6歳牝馬
ハイフィールドプリンセスは、晩成のス
プリンター。デビューが3歳の6月で、初勝利まで5戦もかかっている。重賞初挑戦は4歳夏(G3
オークツリーS3着)、重賞初制覇は5歳5月(G2デュークオブヨークS)で、5歳夏の仏G1
モーリスドゲスト賞でG1初制覇。いまや英仏の短距離路線ではトップクラスの一頭だ。クイン師は「今年は5月に始動し、毎回ハイレベルなレースで崩れず走れているよ」と語る。ここまで7戦して2勝、2着3回、3着1回。前走は仏G1アベイドロンシャン賞で優勝。1馬身の着差が示す以上の強さを感じさせた。
クイン師は「前走は厳しいレースで、その後は1週間ほど楽をさせた。ただ牝馬でも馬格があって回復に手間取らない。元気になってからは、
香港スプリントに最高の状態で臨むために先月4日の
BCターフス
プリントをパスして遠征してきた」と前走後の経緯を説明。現地に到着してからの気配について「環境になじんで
リラックスしているし、いい精神状態。追い切りはしまいを伸ばし、素晴らしい動きだった」と絶好の感触だ。
ただ、ここまでのG14勝は全て直線競馬。コーナーがあるレースは、昨年11月
BCターフス
プリント(4着)以来となる。この点についてトレーナーは「シャティン競馬場でのコーナーワークを確認した。満足している。奇麗な芝も合いそう」と問題なしを強調。「非常に従順な性格だから大丈夫」と前向きに締めくくった。
スポニチ