現地時間9日、香港・シャティン競馬場で行われた
香港カップ(3歳上、香G1・芝2000m)は、L.デットーリ騎手騎乗の
ラモンティ Ramonti(牡5、首・S.ビン・スルール厩舎)が、3番手から直線で抜け出し、猛然と差を詰めたビバパタカ
Viva Pataca(香)を1/2馬身差抑えて優勝した。勝ちタイムは2分02秒8(良)。さらに約2.1/2馬身差の3着に
ミュージカルウェイ Musical Way(仏)が入り、日本から参戦した
シャドウゲイトは2番手追走から早めに先頭に立つ積極策を見せたが、勝ち馬から0.7秒差の5着に敗れた。
勝った
ラモンティは、父
Martino Alonso、
母Fosca(
その父El Gran Senor)という血統の仏国産馬。05年3月にイ
タリアでデビューし、3歳時は伊2000ギニー(伊G2)を制したほか、伊ダービー(伊G1)2着などクラシック戦線で活躍。昨年10月のヴィトリオディ
カプア賞(伊G1)でG1初勝利を挙げた。昨年末の
香港マイル(香G1)3着後に現厩舎に移籍。今年は
クイーンアンS(英G1)、サセックスS(英G1)、クイーンエリザベス2世S(英G1)を制している。これまでの重賞7勝はすべてマイル戦でのものだった。通算成績19戦12勝(重賞8勝)。
【
加藤征弘調教師のコメント】
「この馬の競馬をしてほしかった。向正面から、もっと行って、先頭に並びかけてもよかった。上がりの競馬にはなってほしくなかった」
【
田中勝春騎手のコメント】
「行く馬がいれば、行かせてもよいと思っていた。逃げなかったことについては問題なかったと思う。馬の調子は良かった」