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【カペラS】テイエムトッキュウ 重賞初V 速すぎる3馬身差

スポニチ
  • 2023年12月11日(月) 05時12分
 師走の中山ダートを駆け抜けた超特急。G3「第16回カペラS」は津村明秀(37)騎乗の2番人気テイエムトッキュウ(牡5=木原)が一度も先頭を譲らずに3馬身差の圧勝。重賞初制覇を飾った。

 速い、速すぎる。得意の芝スタートで馬群から抜け出したトッキュウ号。父ロードカナロア×母の父サクラバクシンオーと最強スプリンターの血を継ぐ俊足にとって前半3F33秒5は快適なラップ。4角で後続の鞍上の手が動き出しても、津村の華麗な騎乗姿勢は崩れない。馬なりで直線に向いた。「スタートセンスが抜群で、今日もハナに行くだろうなと思っていた。道中は緩めず自分のリズムで。相性もいいので自信を持って乗った」と津村。影をも踏ませず独走。「最後の1Fはさすがに苦しかったけど、セーフティーリードがあったし頑張ってくれた」と気持ちよさそうに汗を拭った。

 木原師は「安心して見られた。この馬のことを分かっているから、ジョッキーに全てお任せだった」と笑顔。JRAのダートスプリント重賞はここしかなく、今後については思案顔で「馬の状態を見極めてオーナーと相談したい。ダートの1200メートルがベストだと思う」。津村は「この馬の持ち味はテンの速さとスピードの持続力。いろんな条件に対応してくれると思うし、(地方の)小回りの競馬場でも楽しみ」と話した。6歳、充実期を迎える来年はノンストップの快進撃が見られそうだ。

 テイエムトッキュウ 父ロードカナロア 母アグネスナチュラル(母の父サクラバクシンオー)18年5月14日生まれ 牡5歳 栗東・木原厩舎所属 馬主・竹園正繼氏 生産者・北海道浦河町の高昭牧場 戦績16戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億2947万3000円 馬名の由来は冠名+特急

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