5回中山3週目は土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。先週の中山では芝1600m(10頭)、ダート1800m(6頭)、芝1800m(9頭)の3鞍ともに除外馬が出た。年内のデビューを目指す馬たちが多くなってきており、どの番組も抽選になりそうな状況だ。
【12月16日(土) 中山芝2000m】
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ターコイズフリンジ(牡、
父ブラックタイド、
母アズールムーン、美浦・
田中博康厩舎)
母は芝1400mで2勝した。伯母に
エスメラルディーナ(
関東オークス、韓国・トゥクソムC)、いとこに
アリーヴォ(
小倉大賞典)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F81.7-1F11.6の時計をマークした。「大型馬で緩さがあるけど、走りの質はいい。ひと追いごとに引き締まってきたし、気持ちは前向き。素質は高いと思います」と田中博調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。
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ワンダホー(牝、父
レイデオロ、
母アオゾラペダル、美浦・
加藤征弘厩舎)
ホワイトマズル産駒の母は同じく
加藤征弘厩舎に所属し、芝2000mとダート1800mで2勝した。叔父に
クォークスター(
セントライト記念)がいる。今春の千葉サラブレッドセールに上場され、取引価格は2530万円(税込)。人気ユー
チューバーグループ・Fischer's(フィッシャーズ)のンダホ氏が所有していることからも話題の一頭だ。坂路を中心に調教の本数を重ね、先週の追い切りはウッドチップコースで6F84.5-1F12.0の時計をマークした。「体力は十分に備わっている。中距離向きだと思います」と
加藤征弘調教師。鞍上は
横山武史騎手が予定されている。
【12月17日(日) 中山芝1600m】
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ミッキーキャンドル(牝、父
ロードカナロア、
母リリーズキャンドル、美浦・
菊沢隆徳厩舎)
母は仏GI馬(マルセルブサック賞)。一族からは
リスグラシュー(
エリザベス女王杯、
宝塚記念、
有馬記念、豪G1・
コックスプレート)が出ている。先週の追い切りはウッドチップコースで6F87.0-1F11.4の時計をマークした。「カッとなりやすいところがあるので、我慢することを教えながら乗り込んできた。うまくタメが利けば切れそうな感じ。モノはいいと思います」と
菊沢隆徳調教師。鞍上は
横山和生騎手が予定されている。
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ミラビリスマジック(牝、父
キズナ、
母ソーマジック、美浦・
国枝栄厩舎)
シンボリクリスエス産駒の母は
アネモネSを勝ち、
秋華賞で3着になるなどの活躍を見せた。
マジックキャッスル(
愛知杯)、
ソーヴァリアント(チャレンジCを連覇)の半妹にあたる。先週の追い切りは坂路で4F54.8-1F12.3の時計をマークした。「まずまずの動き。牝馬で気がいいし、初戦から動いてくれそう」と
国枝栄調教師。鞍上は
田辺裕信騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)