12月14日(木)に
川崎競馬場で行われる
神奈川記念(3歳上・重賞・ダ1600m)。同レースは今年のみ行われる記念重賞。大正12年における神奈川県内8つの畜産組合による春秋2回の競馬会の開催から令和5年が100年目にあたることや、24年から
川崎記念が1月~2月→4月に移動するため行われる。ダート
グレード/南関東
グレードともに格付けは無いが、
JRAと
地方競馬の交流重賞として実施。1着賞金は2000万円に設定されている。
地方競馬においては“単発重賞”または、1回のみで廃止となった重賞競走が複数存在。
神奈川記念と同じく川崎で実施されたレースでは
新世紀盃が挙げられる。同レースは01年にA1以下のオープンとして行われ、02年に重賞へと格上げ。南関東G3のハンデ戦で、地元の
ハイテンションパルが制したが、同年限りで廃止となった。
武豊騎手も単発重賞を勝利したことがある。89年の名古屋市制100周年記念という競走で、地方開催の中京競馬場・芝2000mで開催。当時としては破格の1着賞金4000万円に設定され、これは同年の
帝王賞と並ぶ金額だった。88年の
桜花賞と
エリザベス女王杯で2着だった
シヨノロマンとのタッグで参戦。地方の強敵相手に白星を飾り、レジェンドは
地方競馬史にも名を刻んでいる。
近年の
JRA重賞では、いちょうSが挙げられる。重賞格上げ→翌年に名称変更という形なので、厳密には単発重賞や、一度のみでの廃止とは異なるが、“重賞のいちょうS”としては14年のみだった。88年から行われていた2歳オープンのいちょうSを14年から重賞に格上げ。15年に現名称の
サウジアラビアRCに変更となったので、一度のみの実施となった。
ほかにも、02年に大井で行われたかちどき賞(準重賞から格上げも同年限りで廃止)、14年に盛岡で行われた
OROカップディスタフ、21年に金沢で行われたJBCイヤー記念などの例があるが、
JRAと地方の交流重賞として単発重賞が行われるのは極めて珍しい。一度限りのレースを制し、歴史に名を刻むのはどの馬か。発走は14日(木)の20時10分。