11月4日に豪州レースの
ゴールデンイーグル(ローズヒルガーデンズ競馬場・芝1500メートル)を勝って1着賞金約5億円(525万豪ドル)を獲得した
オオバンブルマイ(牡3歳、栗東・
吉村圭司厩舎、父ディ
スクリートキャット)の岡浩二オーナーが、10%相当の約5000万円を現地のチャリティー団体に寄付した。
同レースは賞金の10%を出走馬のオーナーが指定した慈善事業団体に寄付するという趣旨で、19年に新設された。岡オーナーは「検討して」約5000万円(52万5000豪ドル)を、ニューサウスウェールズ州のチャリティ団体「Riding for the Disabled」に寄付。障害を持った子らが通う乗馬クラブの馬場に、屋根を増築するなど活用された。
オオバンブルマイが勝てば同団体に寄付されることがレース前から決まっており、同団体代表のアナ・リマック氏は「ゴールの瞬間、うれしくて涙が出ました。屋根が完成したら、岡オーナーにも来てほしいです」と喜びの声を寄せた。
豪州で騎手の経験があり、現地で歴史的瞬間に立ち会った藤井勘一郎騎手=栗東・フリー=も「日本にはこういうレースがありませんし、本当にいい取り組みだと思います。出走を決断した陣営も含め、日本馬が
オーストラリアの競馬だけではなく社会に貢献できたことを誇りに思います」と、自分のことのように喜んでいる。
スポーツ報知