「全日本2歳優駿・Jpn1」(13日、川崎)
夢はダート新3冠かケンタッキーか-。1番人気の
フォーエバーヤングが7馬身差の圧勝。デビューから3戦3勝で2歳ダート王を戴冠。
坂井瑠星騎手-
矢作芳人調教師の師弟にとっては二度目の
ビッグタイトル奪取となった。2着には2番人気の
イーグルノワール、3着にホッカイドウ競馬の7番人気
サントノーレが入った。
来るなら来い、とばかりの横綱相撲。2番手を進んだ
フォーエバーヤングが馬なりのまま3角手前で先頭に立つと、外から馬体を併せに来た
イーグルノワールと並んで直線へ。しかし、勝負はそこまで。軽く気合を付けただけで一気に差が広がり、軽く右ステッキを一発放つと、あっという間にラ
イバルたちは後方に消え去った。
「すごくホッとしている。うれしい」と言葉を弾ませた主戦は先週、初のJRA年間100勝に到達したばかり。今年は
レモンポップで
フェブラリーS、チャンピオンズCを取り、今度は自厩舎の馬でビッグ制覇。「ここまで離すとは…。最高の気分」と言葉もなめらかだ。
先日、ファンイ
ベントでプレゼントされた黄色い帽子をかぶって観戦の矢作師も「ある程度自信はあったけど、ここまで強いとは。自分でも驚いている」と百戦錬磨の将も目を丸くした。それは藤田晋オーナーも同じ。「直線は気持ち良かったです。(
阪神JFを直前回避した)
ボンドガールのことを引きずっていたけど、これで晴れました」とご満悦だ。
3戦3勝で2歳シーズンを終了。注目は来年の動向だ。
ケンタッキーダービー(5月4日・米国
チャーチルダウンズ)挑戦か国内で新たに整備されるダート3冠レース(大井)参戦か。トレーナーは「調教師は海外志向だから…。でもオーナーの希望に沿いたい。これからじっくり協議して決めます」と結んだ。うれしい悩みは当分、心地良く続きそうだ。
提供:デイリースポーツ