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ターコイズS・G3」(16日、中山)
名手が完璧なエスコートを見せた。1番人気の
フィアスプライドが、好位から正攻法の競馬でVを射止めた。楽な手応えで直線に入り、ルメールが仕掛けると一気に加速。逃げた
フィールシンパシーをラスト100メートルで抜き去り、重賞初制覇を達成した。
テン乗りで結果を出した鞍上は「彼女のレースをよく見て、最後は伸びるけど、スタートが遅くていつも間に合わない。きょうはいいポジションを取りたかった」と振り返る。ゲートに集中してきっちり発馬を決めると、その後は楽な競馬に。「4番手のベストポジションが取れたし、直線の手応えも良かった。ずっと伸びてゴールまで頑張ってくれた」。重賞で善戦するものの、なかなか勝利まで届かなかった
ディープインパクト産駒の素質馬が、5歳冬にして重賞ウイナーの仲間入りを果たした。
国枝師にとっては、これが今年の平地重賞初勝利。「54キロのハンデも良かったし、ジョッキーがうまく乗ってくれました」と回顧し、今後について「ヴィクトリアM(5月12日・東京)を目標にします」とG1参戦を明言した。ここで手にした勲章を胸に、さらなる高みを目指して突き進む。
提供:デイリースポーツ