阪神11Rの第75回朝日杯フューチュリティステークス(2歳GI・芝1600m)は1番人気
ジャンタルマンタル(
川田将雅騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分33秒8(良)。1馬身1/4差の2着に4番人気
エコロヴァルツ、さらにクビ差の3着に5番人気
タガノエルピーダが入った。
ジャンタルマンタルは栗東・
高野友和厩舎の2歳牡馬で、父
Palace Malice、
母インディアマントゥアナ(母の父
Wilburn)。通算成績は3戦3勝。
レース後のコメント
1着
ジャンタルマンタル(
川田将雅騎手)
「追い切りに乗ってとても良い馬だと思いました。ただ、2歳らしくまだ成長する余地もたくさん残している現状だなという印象でした。道中はリズム良く走ってきてくれていたのですが、4コーナー手前であまり良い形にならなくなりそうだったので、ここは勝負どころだなと思って、早めに進路を確保して動いていく道を作りました。(直線では)とてもしっかりとしていました。
少し早めに仕掛けた分、馬には苦しい競馬になったかなと思いますが、しっかりと凌いでくれる雰囲気ではありましたので、安心して乗っていました。とても性格が良く、そして能力も高く、これから先ももっと成長を伴える馬だと思います。GIを勝ちましたが、これから先がますます楽しみな馬だなという印象です。来年もこの馬の活躍を楽しみにしていただければと思う馬ですので、来年を待ってもらえればと思います」
(
高野友和調教師)
「GIタイトルを獲ることは難しいので、とても嬉しく思います。(2歳、牡馬のGIは初めてですが)素質のある馬を預けていただいているので、2歳とか牡馬とかは関係なしに勝てて嬉しいですね。デビューして2戦ゲートの飛び出しが良く、今日もそれがしっかりできていました。レースの組み立ては
川田将雅騎手にお任せでした。
レースは決して楽ではなかったと思いますが、川田騎手はレースが見えていて、スペースを上手く突いて気付いたらいいポジションにつけていました。いい競馬ができました。(勝った瞬間の気持ちは)2歳GIは一つのゴールではありますが、新たなスタート地点に立ったという気持ちです。(距離適性は)マイルは間違いなくいいと思います。今後については馬と向き合っていかなくてはいけません。距離を延ばしても走れるように厩舎としても取り組んでいかなくてはいけません。
(セールスポイントは)性格の良さですね。従順で馬房でも人懐っこい馬です。それでいて心臓の強い馬です。夏を越して見違えるような成長を見せてくれました。日本の中では少し珍しい血統ですが、それが新しい風を運んでくれると思っています。ファンの皆様もこの馬の熱い走りにご注目いただければと思います」
2着
エコロヴァルツ(
武豊騎手)
「向正面で掛かった馬にぶつかられて、そこがもったいなかったです。途中からリズムは良くなりました。先に繋がるレースでした」
(
牧浦充徳調教師)
「スタートしてごちゃついてしまい後ろからになりましたが、あれが無ければ勝ち馬の後ろにつけられたのではと思います。ただ、ああいうレースをした結果、我慢して直線は良い脚で来てくれました。次に繋がるレースでしたし、距離は延びても大丈夫だと思います。この後は一息入れます」
3着
タガノエルピーダ(
団野大成騎手)
「馬は頑張ってくれました。2戦目でしたが、内容はすごく良かったと思います。ただ、勝ち馬がいた位置を取れたと思いますし、スムーズでしたが、もっと勝負できたのではないかと思います」
4着
ジューンテイク(
M.デムーロ騎手)
「とても良い馬ですが、本気で走っていない感じです。少しずつ上がって行き、思った通りの競馬はできました。最後まで頑張りましたが、本気で走っていません。距離はもっとあった方が良いと思います」
6着
サトミノキラリ(
津村明秀騎手)
「頑張りました。内から伸びてくれましたし、初めての1600mで折り合いもつき、大観衆の前でも落ち着いて挑めました。一戦ごとに成長を感じますし、マイルでやれた事からも、来年が楽しみです」
7着
セットアップ(
横山武史騎手)
「行くのは想定内でした。スタートも良かったですし、この馬のリズムで運べました。最後は止まってしまいましたが、良く頑張ってくれました」
8着
ダノンマッキンリー(
C.ルメール騎手)
「スローペースで1600mは、引っ掛かりましたしきつかったです。それで最後は同じ脚になってしまいました。もう少し速いペースが良かったです」
10着
シュトラウス(T.マーカンド騎手)
「枠順ですね。出遅れもありましたが、外から行くのはきつかったです。別に掛かった訳ではありませんが、勝ち馬に交わされて、集中力が切れてしまいました」
ラジオNIKKEI