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【大井競馬 東京大賞典(GI)】地元の大将格・ミックファイア出陣

スポーツ報知
  • 2023年12月24日(日) 10時00分
 一年のダート競馬を締めくくる大一番の第69回東京大賞典・GIは29日、大井競馬場の2000メートルで行われる。1着賞金1億円を懸け、今年も多くの強豪が集結。ドバイ・ワールドCを制したウシュバテソーロJBCクラシックの覇者キングズソードといったJRA勢が出走を予定している。一方、迎え撃つ地方勢の大将格がミックファイア(牡3歳、大井・渡辺和雄厩舎)。無敗の南関東3冠馬が年長馬との初対決に挑む。出走馬と枠順はあす25日に決まる。

  暮れの大一番に、地元・大井の大将格として3冠馬ミックファイアが出陣する。

 南関東クラシックのすべてで手綱を執った御神本訓は、「初めて乗ったのが羽田盃の当日。気性的な面もあるし、もっと短い距離の馬だろうと感じた。それがあんなレースをするなんてね」と、その衝撃を思い出して驚きを隠さない。

 早め先頭から直線で独走態勢に入り、6馬身差の圧勝。続く東京ダービーもスピードに任せた横綱相撲で、再び6馬身差V。どちらもレースレコードを叩き出した。勢いそのままに、ジャパンダートダービーも制覇。JRA勢を撃破し、3歳ダート戦線の頂点に立った。

 御神本は「自分はこれまでダービーを勝ったことすらなかった。それが3冠を達成できるなんてね。本当に、宝物のような出会い」と目を輝かせて愛馬への感謝を口にした。

 秋初戦のダービーグランプリも制し、無傷の連勝は7まで伸びた。その後は最大の目標である東京大賞典へ向けての調整を続けてきた。1週前追い切りをミッドウェイファーム(茨城県)で実施。「坂路での併せは、ほぼ馬なりで先着。いい動きだったし、馬体に張りが出てきた。ここまで順調です」と渡辺和調教師。

 初の年長馬相手。それも一線級との戦いに「チャレンジャーとして臨むが、やってやろう! という気持ちもある。スピードタイプだし、速い馬場向きだと思う。来年につながる競馬になれば」と、さらなる躍進に向けて意欲を燃やす。決戦の日まで、あと5日だ―。

 ミックファイア 父シニスターミニスター母マリアージュ(父ブライアンズタイム)。大井・渡辺和雄厩舎所属の牡3歳。北海道新ひだか町・高橋フアームの生産。通算7戦7勝。総収得賞金は1億8250万円。主な勝ち鞍は羽田盃・SI、東京ダービー・SI、ジャパンダートダービー・JpnI、ダービーGP・M1。馬主は星加浩一氏。

スポーツ報知

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